PANDORA

L/M Yu-ki A/ナミダメイド

何も持たずに 無垢なままで ひとは生まれて
何を羨む事も 憎む事も知らなかった

だけどいつしか光に憧れをいだいて
同時にその向こう側に浮かび上がる陰を怖れた

力を求め 術を知る 脅かされないように
たとえそれが他の誰かを 傷付ける事になろうとも

争い合う事が ひとの定めだったのか
開けてはならない箱を 覗いてしまった罰なのか
答えなんてどこにもない ひとつだけ確かな事は
僕達のこの手は 決してもう無垢じゃない


ほんの小さな好奇心が ひとを狂わせ
全てを思い通りにする事 それすらも出来る気がした

その代償がどれほどに 過酷なものになるのかを
浅はかに目を背けて ひとは大地を焼き払った

尽きる事のないひとの業は 自らさえも飲み込んでゆく
その歴史を知りながらも なぜ僕達は繰り返すんだろう
たとえ一縷の望みさえも 残されていないとしても
それでもまだ僕達は生きている この世界で


ひとが罪を犯す事が 必然だったなら
ひとの存在 そのものが罪だというのか

全てが焼き払われたとしても
またそこに 命は生まれてきたんだ
争う事だけが ひとの本質じゃない
そうだろう?

世界はまだ終わらないさ
もしも全てを失ったとしても
そのたびに 何度だって
ひとは立ち上がってこれたんだよ

ここからまた始めるんだ
絶望が支配する この世界で
それでもまだ あなたがいる限り 希望はある
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