ひと片

L/M Yu-ki A/ナミダメイド

冬枯れの木々は次第に色付き
今年もあの季節の訪れを知る
不意に頬を掠めた 花びらへと伸ばしたこの指先は
何も掴めないまま 行き場を無くして

あの日あなたと出逢って 初めて知った それまでの自分の全てを
投げ出してもいいと思えるほど 僕にも誰かを愛せる事
だけどそれなのに どうしてなんだろう
あんなに大切だとわかってたはずの あなたはもういない


無情に時間は流れてゆく
ゆっくりと花びらが舞い散るように
二人が出会った事 それさえも全て夢だったんじゃないかって
疑いたくなるよ いつかはあなたを 忘れてしまうのか


花びら ひと片 ひらりと この手に
残っているんだ あなたの温もりがまだ

あの日あなたと出逢って 初めて知った それまでの自分の全てを
投げ出してもいいと思えるほど 僕にも 誰かを愛せる事
薄紅色に色付く季節 この時だけはきっと
あなたの事を 僕は想うのでしょう
どうかあなたも そうでありますように

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