贖い

L/M Yu-ki A/ナミダメイド

誰しもが 正解と間違いを何度も繰り返してく中で
生まれてから何一つとして 間違いを犯す事もなく
生きて来た人間がいたとして そうなりたいかどうかなんて
正直言ってそんな間違いを犯したような生き方など 冗談じゃないさ

例えば罪の意識からうずくまる誰かが隣にいたとして
その人を救うどころか 冷たく研ぎ澄ませた正論を
ここぞとばかりに振りかざしては 息の根を止めに行くような
それが善人の行いなら もはや僕は罪人でいい

まがい物の正しさを押し付ける世界の歪さに
誰もが気付かない振りをして 淘汰されるのを恐れてる
一度の過ちさえも 許されないような世界なら
裁かれるべきは僕らじゃない
その報いを受けるのは 世界の方だろう

それは正義感か?それとも叱責する事での優越感か?
特定の弱者に浴びせられる不特定多数の悪意
言わせてもらうならその行為は 鋭い刃を喉元に
突き付ける事と 大差があるようには 僕には思えない

非難されるその人が 本当に罪を犯したのか
当事者であるはずもないのに 訳知り顔で触れ回る
自覚があろうがなかろうが それが命を左右するほど
誰かを傷付けているのなら
それこそを罪と呼ばず 何だと言うのか

あなたが許せないのはそう 本当は他の誰かじゃない
その人の中に垣間見た 自分自身の愚かさだ
行き場のないその怒りを 向けるべきはその人じゃない
そうだろう?

まがい物の正しさを押し付ける世界の歪さに
誰もが気付かない振りをして 淘汰されるのを恐れてる
一度の過ちさえも 許されないような世界なら
裁かれるべきは僕らじゃない その報いを受けるのは―

僕らが許せないのは 他でもない自分自身だと
認める事が出来たのなら もう一度やり直せばいい
善人も罪人さえも もし初めからいないとしても
躍らされてきたその罪を 僕らはただ許し合おう
この贖いの日々の前途に 救いならあるさ

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